私が住んでいるアパートは3階建てで、1、2階に4部屋ずつあって、3階に大家さんが住んでいます。その1階の部分にちょっと出っぱった物置があって、その部分にトタンの屋根が付いているのですが、その屋根裏部屋が母子の棲み家です。最初は大家さんのネコかしらと思ったのですが、どうやらノラのようです。

2階にあがる階段の踊り場のところによくいるのですが、ガリガリに痩せていて、よくないかなとは思いつつ、こっそりキャットフードをあげるようになっていました。最初の頃はほんとうにおびえて、人の姿を見ると、すぐに屋根裏に逃げ込んでいたのですが、最近は子ネコの方が私になついてきました。

ちなみに、近所にはネコもイヌもたくさんいて、当然放し飼いなので、夜はイヌのけんかの騒ぎ声がけっこううるさかったりします。ネコも、ネズミ対策ではないかと思うのですが、日本のような部屋ネコはいないみたいで、ゴミ箱のあたりをウロウロしていて、みな野性的な風貌をしています。

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部屋の前に置いてある靴棚の下に、トレイが置いてあって、そこに水とキャットフードを置いているのですが、子ネコがやって来て、ぱりぱり食べ始めても、お母さんは近づいて来ません。ちょっと離れたところで、子ネコの安全を確保するために、鋭い目つきで周りをうかがっているのです。自分だってお腹がすいているはずなのに、じっと我慢です。

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そしてもう、お腹いっぱいになったかなと思われる頃に、ようやくやって来て、自分も食べ始めます。中国にいた時も、お隣にイケニャンというネコがいて、同じように子育てしていましたが、こんな警戒心はなく、最初から一緒に食べていました。どころか、どっちかというと、“われ先に”といった感すらありました。これは、飼い猫だったからなのか、古来よりの中華の伝統に染まっていたからなのかはわかりません。恐らくは、厳しい世界を生き抜くための、それがノラの特性なんでしょう。じっと様子を見ていると、その健気さに思わずホロリとさせられてしまうのです。