いろいろ用事があって、すでに5日ほどプノンペンにいます。プノンペンでは私の常宿となってしまった、 OneStop Hostel にいるのですが、今回はあまり外に出ることがなく、ゴロっとしている時間が長いので、勢い“ウォッチング体勢”に入っています。ふつうのホテルなら部屋に籠って、他のお客さんと口をきくこともないのですが、なにしろここは8人部屋で、ギリシア、オランダ、タイ、マレーシア、フランス、ドイツ、韓国、中国、日本。。。と国際色豊かです。

しかし、部屋の中は基本的に寝るだけで、昼間はほぼ空っぽになるのですが、井戸端会議に熱がこもるのは、外にある喫煙所です。日本ではめっきりタバコを吸う人が減りましたが、ここはまだまだ“健在”で、興味深い話がいろいろ聞けました。

シンガポールから来た若い女性は日本に3回も行ったことがあって、名古屋の味噌カツとひつまぶしが大好きだとか、ベニスから来た空手有段者の元ゴンドリエは、世界中を駆け巡っているのですが、最後のあこがれの地は日本だとか、30キロの荷物を背負って一人旅を続けるドイツから来た女性は、2年以上国に帰っていないとか、重慶から来た30代の女性は、半年間バンコクにムエタイの修行に行く途中である、などなど。。。

かと思えば、夜道で美女にすり寄られ、財布をスラれたけれど、追いかけて羽交い絞めにして無事取り返したという日本青年もいました(後で聞いたら、元警察官)。彼はこの先1年くらいをかけて世界一周の予定だそうです。私もセイハーにうるさいほど注意されるのですが、夜のプノンペンはさながらかつての魔都上海を倣うかのごとく、危険がいっぱいのようです。

その見本のような興味深い話を聞かせてくれたのは、中国湖南省からやってきた40代の男性で、彼は1日の半分くらいをこの喫煙所で過ごしているようです。これまでやっていた商売があまり先が見えないので、新しい儲け話を求めてやって来たのですが、もう凄まじい競争社会で、とても太刀打ちできないというのです。

プノンペンで不動産を扱いたかったらしいのですが、すでにあっちでもこっちでも先来の中国人が買い占めて、どんどん値が吊り上げられ、もうカンボジア庶民では手が出ないだろうといっていました。その裏側では殺傷沙汰は日常で、毎日ひとりは殺されていると、生々しい写真まで見せてくれるのです。中国大使館に連絡してもいっさい相手にされず、そもそも電話にも出ない、と彼は言っていました。

これがどこまで本当かはともかく、街を歩いていても、中国語の氾濫が目につくのは事実です。シェムリアップでも、つい最近までクメール文字だったホテルが、買収されて中国語に変わり、出入りするお客さんの顔ぶれが変わったというのは、私もすでに何回か見ています。

この先どれくらいここにいるのかと聞いてみたら、わからない、ビザは1年ある、とかいってました。1日6ドルですから、1年いたとしても、彼らにはたいした金額にはなりません。

そうそう、ここで出会った美容師の技術を持つ日本女性は、これまでは台湾、その前は上海、その前はドイツと、腕一本で世界を股に掛けているという凄い人でした。運が良ければ、こういう人にも出会えるかも知れません。

というように、いろいろ興味深い話も聞け、ユニークな人にも会え、のんびりじっくり自らの人生を顧み、未来を探索するには、いいところではないかと思います。もっともある程度の言葉は必要です。若い人たちはせめて英語くらいは頑張って下さいね。

ぜんぜん話飛びますが、ホテルから15分ほど歩くと、目の前のトンレサップ川がメコン河に合流します。そこになんだかよくわからない寺があって、昨夜ぶらぶら行ってみたらものすごい人出でごった返していました。

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この水をもらって、顔や頭に振りかけていました。私ももらいました。

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ココナツの中に入れられた蓮の花。この献花の量がまた半端じゃなくて、お堂の裏に小山のように積み上げられていました。

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この楽器は、大きなお寺には必ずあります。

ホテルに帰って、いったい何の祭りなのかと聞いてみたら、答えは「祭りじゃないですよ、毎晩のことです。」ということでした。

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