プノン・クーレンから南東の方角に1時間ほど車を走らせると、ベン・メリア遺跡に到着します。ここはよく、スタジオジブリの『天空の城ラピュタ』のモデルとなったところだなどと書かれていて、私が最初に行った時、ガイドさんもそういっていました。それでちょっと調べてみたのですが、この映画が公開されたのは1986年です。ということは、パリ和平会議が開かれる前ということで、当時このあたりは地雷の海だったはずです。そもそも一般人が入国できる状況ではありませんでした。

誰が最初に口にしたのかわかりませんが、言われてみれば、そういう雰囲気に包まれていることは確かです。アンコール・ワット、トムを別にすれば、やはりここは日本人には一番人気の遺跡でしょう。

私たちが着いたのはもう4時くらいで、あたりはすでに日暮れが近く、観光客の姿もまばらでしたが、それでも出会った人たちのほぼ80%が日本人でした。

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ここはアンコール・ワットよりも前に造られたようですが、形式が非常によく似ており、“東のアンコール・ワット”とも呼ばれているそうです。一部建造物とレリーフなど残ってはいますが、ほぼ全体が「廃墟」です。巨大地震の後みたいな崩れ方ですが、近くにある他の遺跡で原型をとどめているものも多いのに、ここだけがなぜこれほどまで激しく崩壊してしまったのかナゾです。ネットで探っても出てきません。

プノン・クーレンの麓にある砂岩の石切り場から切り出しているそうですが、砂岩は柔らかそうだし、経年劣化が激しいのでしょうか?古の武器ならば、戦闘による破壊とは考えられないし、クメールルージュの時代にしては、石はすでに苔むし、雨水に削られ、長い長い時間が経過していそうです。クメールの王や民たちは、いつどんな思いでこの城(寺)を放棄したのでしょうか?

などということもぼんやり考えながら、廃墟を巡っていると、悠久の時間と刹那とが入り混じって、なんとも不思議な世界に引き込まれてゆきます。

ただし、ここもシーズンと時間帯によっては観光客が列をなし、悠久どころじゃなくなるので、せめて朝一番の時間帯か、今回のように、夕暮れも近くなってから行くことをお勧めします。

ちなみにここは、アンコール共通チケットとは別で、5ドルの入場料が必要です。アンコールチケットはいりません。