カンポットから海沿いにベトナム国境の方に向かって30分ほどで、ケップという町に到着します。カンポットと一つながりのようなところですが、ここはビーチリゾートです。日本は周りがほとんどビーチですが、海に面した地域が少ないカンボジアでは貴重なビーチです。小雨交じりのあいにくの天気でしたが、海に入って遊ぶ家族連れの姿がちらほら。みなカンボジア人のようでした。

カンポットと同じくフランス統治時代にリゾートとして開発された地域で、あちこちにヨーロッパ風の建物が残り、閑散期の今も、連れ立って歩く白人系の人たちの姿を目にしました。ホテル風の大きな建物はなく、ゲストハウスやバンガロー形式の、目にも優しい、昔懐かしい感じの施設が海沿いに並んでいます。

この町で有名なのは、カニです。海の中にこんなモニュメントが建っていておいでおいでをしているのですが、近くに「カニマーケット」というのがあって、海女さんたちがその場で採ったカニを、その場で料理して食べさせてくれるそうです。私たちは、前夜カンポットで食べているのでマーケットは素通りしました。

浅瀬に籠を置いておくと、カニが勝手に入ってくるほどウジャウジャいるそうで、さっそくセイハーもカニ探しです。左手の浅瀬でも本格的に探している人がいました。これもカニ漁の一種といっていいんでしょうか?

けっきょくそう簡単には収穫できず、カニをバックに自撮りしてケップに別れを告げました。ほんとうにのんびりできそうな‶田舎町リゾート″ですが、すでに中国人の町と化したシハヌークビルからは1時間ちょっとです。いずれカニ好きの中国人にこの町も占拠されてしまうのは目に見えているので、ぜひその前にもう一度来て、ゆっくりと滞在してみたいものです。

帰りがけに、貝を売っているおばちゃんにつかまって、赤貝のような貝を、2キロ2.5ドルで買わされました。これはけっきょくシェムリアップに帰ってから、庭で七輪で焼いて食べたのですが、実においしかったのです。