新空港予定地からの帰り道、セイハーが突然「あっ、ドリアンの木だっ!」と叫ぶので、ちょっと車を停めてみました。

これがそうらしいのですが、実がひとつも成ってないのでふ~~ん、て感じです。ちょうど収穫がすべて終わったところのようです。そういえば、特産地のカンポットでは、至る所山積みのドリアンでした。

カンポットの町の中心にある巨大なドリアンモニュメント。

奥の方のボソボソッとした薄緑の葉っぱはバナナの若い株です。バナナは草本なので、大きく育って実をつけると、木(というか茎)の方は自然に枯れてしまって、新しい芽が地下茎から生えてくるのだそうです。私はてっきり木本だと思っていました。

ドラゴンフルーツ(右手の株の葉先に注目)もあって、ここは果樹栽培農家のようです。

勝手に入って写真を撮っていたらおじさんが出てきて、説明してくれました。1.5ha栽培しているそうです。

71歳か2歳(正確にはわからないそう)というこの男性の足はこんな感じで、「地雷ですか?」と聞いてみると、昔ロン・ノル政権の軍にいて、ポルポト派と戦った時に地雷を踏んだそうです。ロン・ノル政権といえば、1970年から5年間続いたわけですが、クメール・ルージュとの戦闘ならば後半のはずで、今から45年前、20代の後半からずっと不便を強いられてきたということになります。

カンボジアという国は、‶戦争が終わって″からまだそんなに時間が経過しているわけではないんだと、私と同年の人にこんな形で出会って、しみじみ考えさせられました。

またしばらく行くと、今度は「あっ、はちみつだっ!」と叫んで、車が再び停まりました。まさしく天然のはちみつです。セイハーはあれこれねばって、このふたつを20ドルで買いました。そしてこの先でも同じように売っている人がいて、そこでも25ドルで買い占めました。

よっぽど好きなんだねというと、彼はちょっとほっぺたを膨らませて、「僕じゃないよ。プノンペンにいるママが病弱だから食べさせたいんだ。」と大枚をはたいた理由を教えてくれました。

彼は日ごろからとてもお母さん孝行な子です。でもお父さんは‶遊び人″だったようで、いつもママを泣かせていたと、時々自分の子どもの頃の話を聞かせてくれますが、どうやら息子は反動で真面目人間をやってるのではないかという気がします。